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自動演奏楽器の歴史

「オルゴール」の語源。
広義の上で日本語のオルゴールというと、自動ピアノやバイオリン、ストリートオルガンと呼ばれるハンドルを回すことで紙の情報を読み取りオルガンを演奏するものまで含まれます。これは 諸外国において自動演奏楽器と表現されます。  狭義のオルゴールを指す金属の櫛歯を弾く楽器は英語圏では「Music Box」、オルゴールが生まれたスイスのフランス語圏では「Boite á Musique」、ディスクオルゴールの生産地で有名なドイツでは「Spieluhr」と呼びます。英語とフランス語では「音の箱」ドイツ語では「楽しい時」 といった訳になります。  では、日本語でオルゴールとはどこから由来するものなのでしょうか。諸説ある中で、オランダ人が持ち込んだ「Orgel」オルゲル(オルガンの意)に由来するもというのが最も一般的です。

自動演奏楽器の発展。
レコードやラジオが普及する20世紀初頭までは音楽を楽しむためには生演奏のみであったので、楽器が苦手な人でも気軽に音楽を楽しむための装置として、オルゴール、自動演奏楽器が発展した経緯があります。  では、いつ頃自動演奏楽器が発明され、発達していったのでしょうか。時代背景が解りやすいように世界史、日本史の年表と自動演奏楽器の発展の年表を比較したものを下記致しました。

自動演奏楽器の歴史 世界史、日本史
14世紀頃
教会の鐘を鳴らすための自動装置が発明される。1700-20年頃
イタリア・フィレンツェにおいてクリストフォリが現代のピアノの祖とされる楽器を製作

1796年頃
スイスの時計職人アントワ・ファーブルにより櫛歯 を使用した狭義の上でのオルゴールが発明される。

1814年
スイス・サンクロアにおいて時計メーカーであった パイヤール社がオルゴールの生産を開始。

1815年頃
スイス・ジュネーブにおいてシリンダーオルゴールで 有名なニコル・フレール、メルモ・フレール社創業。

1857年
フランス・パリにおいてスコットが蓄音機の祖とな るフォノトグラフを発明。

1877年
米国・ニュージャージー州においてエジソンが円筒式レコード(シリンダーレコード、鑞管式レコード)を発明。

1886年頃
ドイツ・ライプチッヒにおいてシンフォニオン社がディスクオルゴール1号機を開発。

1887年
ドイツ・ライプチッヒにおいてポリフォン社が創業 ベルリナーが円盤式レコードを開発。

1892年
米国・ニュージャージー州においてレジナ社設立。

1901年
米国・ニュージャージー州においてビクタートーキングマシン社設立。

1910年
日本初の国産蓄音機誕生。

1929年
シリンダーレコード生産終了

1946年
長野県諏訪市において小型オルゴールの製作で有名な三協精機製作所創業

1760-1830年頃
産業革命

1770年(明和7年)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン誕生。

1776年(安永4年)
アメリカ合衆国独立

1797年(寛政9年)
フランツ・シューベルト誕生。

1814年(文化11年)
ルートヴィヒ・ヴァン・ ベートーベンの交響曲第8番初演

1815年(文化12年)
ワーテルローの戦い。

1853年(嘉永6年)
ペリー艦隊来航

1868年(明治元年)
明治維新

1876年(明治9年)
グラハム・ベルが電話機を発明。

1877年
西南戦争

1886年(明治19年)
カール・ベンツが世界初のガソリン自動車の特許取得。

1887年(明治20年)
イギリス・ロンドンにおいて血の日曜日事件がおこる。

1894年(明治27年)
日清戦争 1900年(明治33年) フランス・パリにおいて万国博覧会開催。

1910年(明治43年)
阪急電鉄開業

1929年(昭和4年)
10月にニューヨーク証券取引所において株価が大暴落、大恐慌へ

1945年(昭和20年)
第二次世界大戦終戦

音楽を楽しみたいという欲求はいつの世も変わらぬものであり、現在ではiPod等に代表される デジタルプレイヤーはマッチ箱のサイズに何千曲も収録することができる時代となりました。自動演奏楽器の歴史を振り返り実際に聞いてみることで、現代の技術への感謝と忘れていたものを思い出すきっかけとなれば幸いです。

参考文献

Encyclopedia of Automatic Musical Instruments
by David Bowers

Daten Speicher-Musikinstrumente
by Siegfried Wendel

The Musical Box Handbook
by Graham Webb

Look for the Dog The Victor Data Book
by Robert W. Baumbach